道場での稽古内容、特に最後に語る「道場訓」についての記録です。
杉原道場では、より本質的な言葉にふれ、早い段階から言葉を理解し感じられる様になることが大切であると考えています。
　10才くらいから、ものがみえる様になります。故に反発もはじまります。しかし愛情にはぐくまれ本質的な言葉に触れている子供が、道理の通ったことに反発する事は決してありません。
　怒鳴ることや叩くことなど、強要しても子供に言葉はとどきません（今の瞬間、目の前の形だけ整う＝教育側の自己満足）。恐怖は子供の外側を縛るだけで、心の内に何も育ちません。躾も大切かもしれませんが優先順位が高いのは愛情と対話です。
　愛情ある言葉でていねいに何度でもあきらめずに伝え続ければ、どんなに深く本質的なことでも必ず伝わります。
単に厳しい身体的稽古が心の成長をさせるのではありません。
家庭では親が、道場では師範が、それぞれ子供との本質的な対話をする事で子供の心を成長させるのです。　※対話と会話の違い参照

2014/7/4（金）　晴れ。

●人には尊敬心をもって接しましょう。誰もが尊敬できる人を尊敬できても私の主体性にはなりません。どんな人でも尊敬できる心の強さ、感性を養いましょう。将来結婚した際にも必要なのは互いに尊敬し会うことです。私的な部分の多い家庭ではともすれば欠点が目立ちます。しかし、互いにゆるし受け入れ、主体的に尊敬することが円満の秘訣です。

2014/7/1（火）　晴れ。

●人格が未熟であれば多くの事を環境のせいにします。しかし人間関係を含む環境は容易に変えられませんし、変えられたとしても不安定です。もちろん環境が恵まれている事にこしたことはありませんが環境で心の安定はつくれません。自分の運命を受け入れることで心が自由になります。家庭や学校、社会に不満を持つつづける限れ心の成長はできません。他者と比較しても無意味です。生まれながらにもつ体や家庭などを主体的に受け入れる心をつくることに成長があります。まずは感謝の心から。尊敬できる者を尊敬できるのは当たり前の事。一般的に尊敬・感謝しにくい中で美を見いだす力がまさに強い心です。

暫く更新しませんでした。・・・反省

2013/11/29（金）　晴れ。

●宮本武蔵の言葉。結果がどのようになっても後悔せず受け入れる心を持つことです。人は物事を行う動機やその過程において、いい加減な部分があれば、勝っておごり負けて悔しがり（雪辱）ます。どちらも結果にとらわれた居着いた心です。動機を正し（志）、全力を尽くせばとらわれることは無いでしょう。

2013/11/27（火）　晴れ。

●人と接するとき、尊敬心が必要です。心が貧しければ常に優越感を求めますから相手を尊敬できません。相手を自分以下にしなければ耐えられないからです。また、尊敬とは力あるあいてにこびることではありません。自分の立場や相手の状況に関わらず尊敬心をもって接することが大切です。
特に相手の身体的特徴を持って見下すことは最低の心です。
礼をもって礼に終わる武道の精神は基本中の基本となります。

2013/11/22（金）　晴れ。

●武術の技では、伸びる手を多用します。手の延長感覚で、手の動作に体幹が加わり、さらに居着きが防げるため有効な技となります。稽古するとわかるのですが、力を込めた手（力こぶを盛り上げる様な形）よりも伸びる手の方がはるかに強くなります。
　杉原道場のよって立つところは「体在心知」、すなわち、見える体の在りようを通じて、見えない心の在りようを知ることにあります。
　したがって、伸びる手が強いならば、伸びる心が強いことになります。固い決意などの居着いた心よりも、心を伸ばしたイメージが強いことになります。
　伸びる心とは、今よりも明日、1年後よりも10年後、10年後よりも生涯にわたって見据えた時間軸の長い心です。
　生涯を志で貫くイメージを持てれば、少々の非難や災難で心を痛めることは在りません。

2013/11/19（火）　晴れ。

●通常、愛と好きは混同して使われます。幼い人ほどその区別はつけていません。犯罪者（不倫やストーカーなど）に至っては、自分本位な独占欲を「本当の愛」と思い込んでいます。大人に成長するために、この2つは分けて覚える必要があります。
　愛は自分の中から生じる想いで、責任や覚悟を伴い、時間や場所、相手の状態には左右されないものを指します。好きは相手からの刺激（美しい・かわいい・おいしそう・利益など）で誘発された感情で、責任はなく、相手の状態に左右されますし、時間とともに減少しがちです。
　幼い赤ん坊は好き嫌いの感情しかありませんが、家族の愛情を受けて愛の存在を感じ知るようになります。そして、好き嫌いの感情よりも愛の想いを優先できる様になることが成長となります。
　その為には愛とは何かをよく学び、日常生活の中で実践稽古する必要があります。子供達がみずからの家庭を持つまでに愛の想いを体得しなければなりません、

*****更新できすすみません******

2013/9/3（火）　晴れ。

2013/8/6（金）　晴れ。

2013/8/30（金）　晴れ。

2013/8/27（火）　晴れ。

2013/8/23（金）　晴れ。

2013/8/19（火）　晴れ。

2013/8/9（金）　晴れ。

●有り難い
「有ることが難しい。」の意味で、欲がかなう事以前に、自分が存在すること、あるがままの姿に感謝し喜べる心が必要。

2013/8/6（火）　晴れ。

2013/8/2（金）　晴れ。

●黙想を通じて聞こえない声を聞く
心の成長にとって欠かせないのは感性の育成です。感性が豊かになると言うことは芸術的側面が根本ではなく、ものの本質を感じるとることのできる力です。言われなければわから無いとか、見えるものしか見ないのでは感性が乏しいことになります。
話せない植物や動物の声を聞き、人の話の言っている事では無く、言わんとしていることを聞ける人間に成長したいものです。
今日はその一例として、地球や自然の声を聞くというテーマで黙想しました。

2013/7/30（火）～31（水）　合同合宿稽古　晴れ（時折小雨）。

●空手の技よりも心の有りようが大切
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2013/7/26（金）　晴れ。

●正義（立場力）は道具で、目的は善である。
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2013/7/23（火）　晴れ。

●武道は何故礼によって始まり礼に終わるか？
武術の従来の目的は殺傷です。いくら現代の試合とはいえ、試合をして勝つことは相手を倒すことです。山登りを達成する事とは違い、相手を倒すことを喜んでいるのでは人格的におかしいことになります。自己を深めるため、稽古の成果を検証するために試合（争いではなく試し合い）は必要で、互いに尊重して胸を貸しあう訳ですが、結果倒す倒されるということになりますので、それを喜んでは人格の向上どころか人格を衰退させてしまいます。ですから特に武道において、礼節は最低限必要な態度ということになります。

2013/7/22（月）、23（火）　晴れ。

2013/7/19（金）　晴れ。

●結果ではなく、結果後の姿勢にこそ価値がある
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2013/7/16（火）　晴れ。

●自分を生かす
①試合に向けて、自分が「どうやって勝つか」「負けるとしたらどう負けやすいか」を今までの基本を軸に自分自身で考え稽古してください。その為には自分の性格・身体的特徴を考え生かしましょう。
試合においては得意なことで勝ち、不得意なことで負けないように考えてください。
人生においては、得意なことで貢献し、不得意なことで人格的に成長しましょう。
②性格にいい悪いはありません。性格は変えられませんし、変える必要もありません。その2面性を理解し生かすことが肝要です。

2013/7/12（金）　晴れ。

●人の差は愛するためにある。
何故、人には差があるのでしょう。その明確な答えはどこにも書いてありません。実は書いてある必要はありません。なぜなら、人の差をどうみるかは、その人の人生観だからです。心が豊かで成長していれば、人の差は愛し合うための条件です。心が貧相で幼ければ、人の差はいがみ合いの条件になります。強者側は驕り（努力自慢）弱者を利用や支配（無自覚が多い）しようとしますし、弱者側は被害者意識（運命悲観と責任転嫁）を強くします。
私たちは、稽古を通じて心を成長させ、差は特に強者側に立つとき、愛するための条件にしかみえない謙虚な自分をつくります。

2013/7/9（火）　晴れ。

●好きになることと、愛することの違いを学びます。
以前、好きには順番があり愛の前には順番が無いことを話しました。
今回は、家庭や学校、社会の中に矛盾を感じた場合についての話しです。物事の二面性に触れたとき、好き嫌いのレベルで生きる人は一見相反する物事は嫌います。しかし、一見相反することがらを一つにしたいと願い行動するのが愛情です。また、一見相反することがらも必ず円満になると信じる力も愛情です。

2013/7/5（金）　晴れ。

●無敵と素敵
杉原道場において「無敵」とは、誰よりも強くなることすなわち世界最強になることを指しません。闘う場所や扱う武器によって強さは違いますし、最強とは頭脳が優秀な事なのか、肉体が優れていることなのか、その定義も定かではありません。ですから、実際に世界最強を図ることはでき無いとかんがえています。ゴリラの握力は300ｋｇ以上ありますしチーターは100ｍを5秒以下で走ります。
杉原道場において「無敵」とは、「敵」のいない事、すなわち誰とでも仲良く調和できる人格を備えることを指します。そして、人格的に素晴らしく誰からも尊敬される様になれば「無敵」を越えて「素敵」になります。
杉原道場の目指すところはこの意味での「無敵」であり「素敵」となります。

2013/7/2（火）　晴れ。

●正しさを振りかざさず、誤りを攻めません。
人生の目的は、言うまでもなく幸せになる事です。本来「正しさ」＝「幸せ」ではないのですが人はしばしば混同してしまいがちです。「正しい」「誤り」は幸せの一要素であって「幸せ」そのものではありません。「正しさ」で人を裁けばかえって不幸になります。一生懸命努力する事も一種の正しさであり、自分よりも努力していないとみえるひとを見下したり裁いたりすれば、努力したことで不幸を招いてしまします。本来どちらがより苦労しているかなど比較できません。
特に問題なのは「正しい」側の人は、自分が正しいが故に、誤った側の責任で不幸になったと思いがちです。しかし問題なのは「正しい（強者）」側の姿勢なのです。仮に人を裁く位なら、一緒に昼寝でもしていた方がましです。何のために努力するのかを考えなければなりません。

2013/6/28（金）　晴れ。

●試合の目的
武道には様々な流派や指導内容があります。また、同じ流派でも指導者によってその指導内容は異なります。それぞれにはそれぞれの良さや特徴があり、基本的に優劣はなく、互いに尊重し学び合うべきと考えます。ましてや、その優劣を競っても意味は無いと思いますし、優劣を競う心自体不要です。では何故試合を行うかと言えば、ぎりぎりの緊張の中で本当の自分を探すためです。みえない心は、みえないが故に自分すら見抜けません。その本当の自分に出あうには試合が必要なのです。

2011/8/1
杉原空手道場稽古開始。