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https://budo.tokyo/
道場案内道場での基本的な教育の考え方を示しています。特に道場に入門される際には大切でよくお読み下さるようお願いいたします。.稽古目標や考え方についても記しています。 |
空手通信空手教室で毎月発行の空手通信の加筆修正版です。.子供が学んだ内容を家族全体で理解していただき、家庭でのより深い対話ににつなげていただくための家族宛の通信です。 |
心の育成本質的で確かな言葉を通して指導しています。家族での対話を促し、師との信頼関係を築いて行きます。また多くの偉大な人物の生き様と言葉を伝えています。 |
身体の育成「体操」とは読んで字のごとく身体を操る事です。何も考えずに稽古するのではなく、しっかりと考え理解した動作を指導しています。. |
和気あいあいとした中で楽しく稽古しています。どんなに良い稽古でも、いやいや行っていたのでは身につきません。強制は教育の大敵です。また、無理に通わせなければならないご家族や本人の苦労も大変なものです。
毎回楽しみに稽古できる用に工夫していることも道場の大きな特徴です。
杉原道場では、心技体一致の理念のもと教育する事での健全な育成は志しています。大切なのは「心技体」がバラバラではなく一致した道理を学ぶ事です。
例えば、「心」にとって大切なのは優しさや調和で、「体」は怒りや倒す事で力を発揮するでは「心技体」は一致していません。
「心」にとって大切なことが優しさであるならば、「体」も「怒って弾(はじ)く」よりも「優しく触れる」方が強くなければ「心技体」一致の境地には至れません。
アニメや格闘技の影響もあり(※アニメでは主人公が怒りで強くなる場合が多い)、信じられる方は少ないかもしれませんが、目から鱗で実際は「怒り(居着く)」よりも「優しさ(自然体)」の方が武術としても人間としても強いことを子供達に実際に体験させ教えていきます。
実際に道理にかなうことが強さである事を体験(組み手をしても強い)させ、実感を伴って教えられるところが武道のすばらしいところであると思います。
「武術」が強くなること以上に、一人の人間として、心の深みや不動心、学校や社会で道義を通すことのできる力、ひいては家庭を形成し社会貢献できるよう育成することこそが必要です。
心の育成
子供の年齢にあった言葉で、本質的・道義的な事をわかりやすく稽古のなかで伝えて行きます。とくに稽古の最後には、道場訓を中心として問答形式で子供たちに語りかけます。さらには師範と子供たち一人ひとりの信頼関係を築き、いつでも相談にのれるようにします。
また、父兄の方と連絡を密にし、連携した教育を実現したいと思っています。できるだけ稽古中も父兄の方に同席いただき稽古で教えた本質的・道義的な内容を聞いていただき、家庭での会話につなげていただきたいのです。食事中や布団のなかで、ぜひ、お子さんと人生や道理について語り合ってください。当道場の稽古を通してそれが可能になります。
実践部分としましては、「黙想」を中心に、自分の見つめ方、人や自然とのかかわり、ものの見方や評価のしかたなどを教えていきます。もちろん家庭でも毎日行うよう指導します。また、生涯にわたって必要な会話術も稽古しています。
指導上大切にしている事は、強要せず、自立性・主体性をのばしつつ、大切な事を伝えて行くことです。目の前の、今現在の子供を形式的に厳しくしつけても、指導者側の自己満足にしかならないと考えます。
10年後20年後の子供の未来が大切であり、そこでこそ実る地道で丁寧な教育姿勢が大切であると考えています。
体の育成
武術の稽古や試合に必要な運動ばかりをするのではなく、むしろ子供の将来にわたって必要な基本動作を指導します。
体操とは読ん字のごとく体を操る事で、単に身体を動かす事では無く身体操作術を身につけることです。保健体育は競技実績を上げたり記録を伸ばすことが主ではなく、将来にわたって健康を保ち身体をのびのび育成する事であると思います。
特に、低年齢の子供に必要なのは、三角筋や大胸筋などの腕立て伏せや腹筋などで鍛える外側の筋肉のアウターマッスル(浅層筋)ではなく、間接や体幹の中心となる脊柱(せきちゅう)等を支える筋肉のインナーマッスル(深層筋)です。これは大人も同様で、ここが弱いために姿勢が悪くなり、関節痛が起きやすく、最近で多いのは股関節痛です。それに加えて、柔軟性・俊敏性・感覚・姿勢などを中心として鍛えて行きます。
中でも大切なのは「イメージ力」で、単に力ずく動作するのではなく、有効で明確なイメージを伴って動作する感覚です。
これは将来、いかなる日常生活やスポーツを行っても共通であり、また、社会生活を健康的に行うためにも必須のトレーニングです。
技の育成
術理や流派の枠にとらわれることなく良いものは良いとして惜しみなく伝えて行きます。
また道場や大会でいくら強くとも、社会生活の中では不意に襲われたり、集団に囲まれたり、狭いところで押し込められたり無数のシチュエーションが存在します。そこに対処するためには、単なる打撃としての空手ではなく護身術や組技等で、正当防衛の成立する範囲内での防衛手段が必要になります。そのための技も当道場では伝授します。
子供の年齢に合わせた技を教えて行きますが、小学校低学年であれば、大声を上げて恥ずかしがらずに助けを求める訓練も必要におうじて実施しています。
また、争いを封じる事を目的として稽古しますので、居着いた技(怒り・興奮などの緊張状態)ではなく不動心からなる自然体から繰り出す技を大切に稽古します。
争いに争いで向かうのではなく封じ手こその武術(当道場)ですから、「突き飛ばす」「投げ飛ばす」などの技は封じる事は必要でも、自分が用いることは不要であり当道場では厳禁です。
単なる筋力に偏らずに、確かな体の使い方を通しての技を伝えたいと考えています。